加入してはいけない保険とは?
<ファイナンシャルプランナーへのご相談コーナー>
Q3 加入してはいけない保険とは?保険契約の注意点
保険商品は複雑で分かりにくいため、深く考えずに保険外交員の提案プランの中からついつい選択しがちです。実際の契約内容を見てみると、保障内容に対して割高な保険契約であったり、万一のときの支払条件が厳しかったりと、注意すべき点がいくつもあります。
契約時に特に注意すべきは過剰な保障内容の契約で家計を圧迫してしまうようなケースです。貯蓄性の保険であっても、子どもの教育費のかかる時期に保険料で家計が苦しくなっては何の為の保険か分かりません。
また「アカウント型」の保険にも注意が必要です。大手各社の力の入れるアカウント型保険に切り替えたために、既存の有利な契約(予定利率の高い保険契約)を利率の低い契約に更改させられたり、契約者の意図したものと異なる特約になっていたりと、複雑な商品設計が消費者の混乱を招いています。アカウント型保険は貯蓄部分と保険部分をフレキシブルに切り替えられるシステムが売りですが、貯蓄部分をしっかり増やそうとすると相応の掛金が必要となります。さらに積立金相当額以外から保険金額を増額しようとすれば、新規契約同様に健康状態の告知・審査などが必要になります。
保険外交員にお任せせず、単品の保険商品を吟味して、複数の保険会社の中から目的に適った有利な保険を選ぶことをお勧めしています。アカウント型は1社の保険会社に契約を集中しがちです。むしろ単品契約で保険契約を分散することで、かつてあったような保険会社の倒産リスクも分散できます。