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家計相談「年収500万円、私立中学を受験したい」

<ファイナンシャルプランナーによる家計相談>

Q 私立中学の受験を選択すべき?将来の学費が心配です

中堅の食品メーカーで課長を務める太一さん(42歳)は、専業主婦の妻(39歳)、長女(小4)、長男(小1)の4人暮らし。妻の美恵さんは中学校から私立に入学し、付属大学までエスカレーターで卒業した経験もあり、教育熱心なご家庭とのこと。今回、長女さんの進学コースについて悩みに悩まれて、ご夫妻で相談にお越しになりました。

長女は小3から進学塾に通い始めており、小5、小6の夏期講習では避暑地での合宿コースがあるとのこと。授業料はオプションを含めて毎月5万円を超えており、年間60万円。さらに夏期講習では交通費を含めて20万円近い出費が別途必要。
妻の美恵さんによると「塾の成績は中の下」で、「テストの成績が悪いと、ついついきつく当たってしまう」状況が続いており、お子さんのやる気も低下して悪循環に陥っているとのこと。
マイホームは4年前に新築マンションを3600万円(自己資金100万円+住宅ローン3500万円)で購入。住宅ローンは70歳までの32年ローンで組んでおり、年間支払額は元利合計で約128万円。

 家族構成: 夫(42歳)、妻(39歳)、長女(小4)、長男(小1)
 住宅状況: 持家(マンション) 購入価格3600万円(住宅ローン3500万円)


<現在の家計収支はトントン>
現在の年収は額面で520万円あり、児童手当を含めた手取収入は442万円。貯蓄残高は夫名義140万円、妻名義70万円の合計210万円。
平均的な1ヶ月あたりの家計支出は31万円。内訳として、生活費は月16.5万円(食費5.5万円+通信費2万円+水道光熱費+1.7万円+自動車関連費2万円+衣服・雑貨2.3万円+夫小遣い2万円)、住居費は月8.9万円(住宅ローン返済+管理費+修繕積立金)、教育費は5.5万円、積立保険料等は月1.1万円。
その他、帰省や家族旅行で毎年20万円程度の臨時支出。住宅ローンのボーナス返済分も別途あり、年間の家計収支は「ほぼトントン」であり、「貯蓄が出来ない状況」とのこと。

<家計の支出内訳シミュレーション>
年収500万円の家計支出シミュレーション(既定路線)

<このままでは、4年後に赤字転落>
「教育熱心な近所のママ友達の触発もあり、流されるように長女の私立中学受験を準備してきた」とのことで、中学入学後の資金繰りが心配とのこと。そこで、私立中学校から私立高校、私立大学(文系)まで、オール私立で進学した場合の家計の収支をシミュレーションしました。
その結果、長男(小1)が大学までオール公立コースとする前提でも、4年後には貯金残高が赤字に転落し、教育ローン等に頼らざるを得ない状況になることが見込まれます。二人目のお子さんが大学4年生になる15年後が赤字のピークとなり、累積の資金不足額は1280万円となります。
さらに、家計の持つ「資産」から、借金である「負債」を差し引いた「純資産」(下のグラフの赤い線)も、マイナス圏に突入することが見込まれます。現実的には不動産担保付のローンを借りられなくなるなど、資金繰りが一層厳しくなるおそれが生じます。

<家計の資産と負債のシミュレーション>
家計の資産と負債のシミュレーション(既定路線)

<家計のキャッシュフローシミュレーション>
家計のキャッシュフローシミュレーション(既定路線)


<もし二人ともオール公立で大学を目指したら?>
上記のシミュレーションは、長女(姉)が中学からオール私立、長男(弟)がオール公立で進学することを前提として家計収支を予想しましたが、二人ともオール公立で進学を目指した場合でも、長女が大学に入学する直前の8年後には家計の貯金残高は赤字となり、教育ローンや奨学金の手当てが必要になります。ただし、長男(弟)が大学4年生になる15年後の累積の資金不足額は710万円程度となります。前述の既定路線のケースより570万円改善しますが、借金依存になることは明らかです。


<家計のリストラを実行>
そこで家計のリストラ策についてご夫妻と検討を重ねました。主なリストラ策として、①通信費の見直し、②諸雑費の見直しを行いました。①通信費については、2台のスマホを「SIMフリー」に切り替えることで月1.4万円の料金を一気に0.3万円まで圧縮し、月1.1万円を捻出。諸雑費については、トップダウン式の予算管理により月0.9万円を捻出。①+②で年間24万円の支出スリム化を実現しました。その結果、15年後の累積の資金不足額は360万円改善し、ケース1の既定路線では資金不足額が1280万円→840万円、ケース2では資金不足額が710万円→350万円まで改善することが見込まれます。


<抜本的な赤字改善策とは>
妻の美恵さんはいずれ外で働きたいとのご意向もあり、小1の長男さんが小3になるまでは半日のパート勤務、小4からはフルタイムで働くことをライフプランに織り込むと、家計の収支は大きく改善することが見込まれます。長女さんの私立中受験を諦める必要もありません
さらに年間24万円の家計のリストラを含めると、大幅な家計の改善が見込まれ、手元資金が赤字に陥ることなく、安定的な家計を維持できることが見込まれます。家計の「純資産」および「手元資金」がマイナス圏に陥ることもありません。

<家計の資産と負債のシミュレーション(改善後)>
家計の資産と負債のシミュレーション(改善後)

<家計のキャッシュフローシミュレーション(改善後)>
家計のキャッシュフローシミュレーション(改善後)


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